2024年6月20日
シチリア島沖に浮かぶ小島パンテッレリーアが、ジェシカ・オグデンによるA.P.C. Quiltsラウンド25のインスピレーションソースになっています。
パーゴラに落ちる太陽の影、長方形の農業用建物、木製のフェンス、厚く乾いた石垣などは、すべて幾何学的なフォルムになっており、今回のコレクションのベースとなっています。
ジェシカは今回のコレクションについて、「この島と、彼らがこの島に所有する家に招待してくれたジュディスとジャン・トゥイトゥへのラブレター。」だと語っています。
A.P.C.の創始者であるジャン・トゥイトゥは、パンテッレリーア島を「神秘的」という形容詞ひとつで表現しています。「神秘的。ここでは沢山の予期しないことが起こります。かなり不細工な港から島に入り、ビーチもありません。地中海の楽園とは正反対の印象です。でもその印象は多数のコンクリートの中に失われた稀有な黒真珠、というイメージにあっという間に取って変わります。というのも、剝き出しの美しさに突然圧倒されここに留まらざらなく得なくなるのです。」
12種類のモデル(ブランケット8種類とクッション4種類)は、それぞれパンテッレリーア島の村の名前が付けられています。「思いがけない響きの地名で、その殆どがイタリア語らしくありません。島の火星の側面のような。ニカの丘にケーパーを植えたり、カマにパンを買いに行くなんて想像もしていませんでした!」と、ジャンは強調します。
今回のラウンドの撮影は、アルフレッド・ピオラが担当し、彼の出身地であるベネズエラの首都カラカス近郊の風光明媚な場所で撮影しています。
特にジェシカが想像したコレクションの色彩パレットが強調されています。
キルトプロジェクトは、ジェシカ・オグデンとジャン・トゥイトゥのパッチワークへの共通の興味と、各コレクションを通して蓄積されたA.P.C.の在庫生地を復活させたいという願いから2010年に誕生しました。
様々なモチーフ、サイズ、カラーで展開するオリジナルアイテムであるキルトは、ブランドの歴史や他のデザイナーとの交流を反映しています。
2024年6月20日より代官山FEMME、青山、神戸、公式オンラインストアにて発売中。
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