
2020年 : 異例の年でした。私たちはかつて経験したことのない事でした。地球が回り続けていることは分かっていました。分かっていたことはそれだけでした。このウイルスで、私達は皆絶滅してしまうかもしれませんでした。
ジェシカ・オグデンが、ジャマイカのオーチョ・リオスの自宅から自分の目の前にあるものを写真に撮り、撮影日時も記録することを決めたのは、ちょうどその頃でした。日時と時刻も記録しました。何故だか自分でも分からないままに。
世界が終わった後に、考古学者のために痕跡を残そうとするようなものでしょうか。これらの写真から、A.P.C.の余剰生地を利用した今回のキルト第22弾は生まれました。つまり、これらのキルトは抽象的な作品なのです。しかし、アートの世界ではよくあることですが、その原点は非常に現実的なものです。今回の作品では、空、雲、海がその原点となっています。第22弾キャンペーンは、光が本当に特別なカナリア諸島のランサローテ島でAlfredo Piolaが撮影しました。
Jean Touitou